2016年1月30日土曜日

【1/30】 解答


【問題】

◆高齢者の医療について適切なものはどれか。3つ選べ。

1 認知症治療薬には、錠剤以外にも経皮吸収型製剤や内服ゼリー剤があり、経口内服が困難な高齢者でも使用が可能である。

2 がんの疼痛管理では、麻薬は習慣性があり、幻覚等の症状もきたすため、可能な限り痛みは我慢してもらう。

3 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の場合には、インフルエンザワクチンは禁忌であり、接種できない。

4 非ステロイド性消炎鎮痛薬を内服している場合には、腎機能障害や上部消化管出血のおそれもあるので、乏尿やタール便などの出現の有無を確認する。

5 高齢者のめまいについては、起立性低血圧、不整脈などの全身性疾患や内服薬が原因となることもあるため、丁寧な問診が不可欠である。












【解答】 1・4・5

1 ○

2 ×。疼痛管理の目標は、患者を痛みから解放しQOLを維持・向上させることにあるので適切に使用する。悪性腫瘍の疼痛管理は、末期の悪性腫瘍の患者に持続性の疼痛があり、鎮痛剤の経口投与では疼痛コントロールができない場合、注射による鎮痛剤投与が必要な場合に行なわれる。

3 ×。禁忌というのは、ある条件に該当する人に使用できない薬のことをいう。たとえば、ある病気の人、ある種の薬を飲んでいる人、あるいは妊娠中の女性に使用できないことなどが該当する。インフルエンザワクチンは気管支喘息のある患者の摂取は要注意とされているが、慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、禁忌とされていない。

4 ○

5 ○

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