2016年2月26日金曜日

【2/26】 解答


【問題】

◆認知症に関する次の記述について適切なものはどれか。3つ選べ。

1 認知症の中核症状には、記憶障害、判断力の障害、問題解決能力の障害、実行機能障害、失行・失認・失語などがある。

2 認知症の周辺症状は、精神症状や行動異常のことで、BPSD(認知症の行動・心理症状)ともいう。

3 アルツハイマー病は、臨床症状とCTスキャン、MRI(核磁気共鳴画像)などの方法で、脳梗塞、脳出血の存在を認めることにより診断される。

4 入院、転居など生活環境を移すことの負荷(リロケーション・ダメージ)は、認知症に悪影響を及ぼすことがある。

5 血管性認知症の特徴として、易怒(いど)性や収集癖、窃盗などの人格障害や反社会的行動が知られている。


















【解答】 1・2・4

1 ○

2 ○

3 ×。アルツハイマー病は、脳萎縮(脳質拡大・脳溝の拡大)が見られます。脳梗塞、脳出血の存在を認めることにより診断されるのは、血管性認知症です。

4 ○

5 ×。易怒性や収集癖、窃盗などの人格障害や反社会的行動は、血管性認知症ではなく、ピック病の特徴的症状です。ピック病は人格障害が目立つ特徴的な症状を呈する進行性認知症で、今や、アルツハイマー、血管性認知症と肩を並べる認知症の重要疾患で、出題の可能性が高い疾病です。

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